今年現在、新潟県では全国で最も百日咳が流行しています。1-3月までの3か月の間で、すでに昨年の3倍ほどの347人の患者報告がされています。
百日咳は、名前のとおり咳が長く続く病気で、学童が百日咳にかかっても重症化することは少ないですが、特に1歳以下の乳児では、肺炎やけいれん、脳炎などを引き起こし、亡くなってしまうこともあります。
ワクチン接種により、百日咳の罹患リスクを減らすことができます。現在定期接種では、5種混合ワクチンの中に含まれ、生後2か月から1歳にかけて計4回接種が行われています。
しかし、ワクチン接種による免疫効果の持続は5-10年程度とされ、実際に百日咳感染者で最も多いのは5-15歳の小児となっています。
そこで、日本小児科学会では任意接種(有料)での3種混合ワクチンの2回追加接種を推奨しています。
- ① (5歳以上7歳未満) 3種混合ワクチン、合わせて不活化ポリオワクチンも
- ② (11歳から12歳) 3種混合ワクチン(定期接種の2種混合ワクチンの替りに)
当院では、3種混合ワクチン(5000円)、不活化ポリオワクチン(9000円)を行っております。
重症化のリスクのある乳児にうつさないためにも、是非一度ご検討下さい。